塗装しようと決めた際、色選びで悩まれるお客さんは多いです。
「ほとんど一緒だ」と思うような2色でも、微妙に明るさや鮮やかさが違っていて、受ける印象も変化します。今回は、色を決められないときの解決策をご紹介します。
2か月ほど前、ご夫婦で壁の色を選びに来られたお客様がいました。お住まいの壁紙を塗り替える予定だそうです。黄色系統の色見本の中から「カスタード」が最終候補に挙がりましたが、
「壁に塗ると、色見本と違った色に見えるんだろうな。」
と決断しきれない様子でした。
そこで、最小容量で実際に壁の一部に塗ってみることをおすすめしました。ご自宅の照明の下でどんな色に見えるか確かめていただけます。もし「想像と違っていた」という場合でも、上から塗り重ねてしまえば、最初に塗った塗料が透けてくることはありません。
それから2週間ほど経った日、お客様が色を決めてご来店されました。
「試し塗りしてみてみました。カスタードにします。」
心配されていた、「色見本で見た色」と「実際に壁に塗ったときの色」の違いはそれほどなく、イメージ通りだったそうです。色が決定した後は、塗装予定の面積に合わせて塗料の容量をご案内しました。
そして先日、
「今日、壁の塗装をして来ました。」
と再びご来店くださいました。手にカスタード色の塗料が少しついたままでした。今度は、カスタード色に塗った壁と接している壁の色を選びに来られました。
ブルー系統の色見本とカスタードの色見本を見比べて似合う色を探されていました。お客様が最終的に選ばれたのは「スタングナントスカイ」。カスタードと合わせてどのような仕上がりになるのか楽しみです。

最後に、
「匂いが少なく扱いやすかったです。何よりカスタードの色味がとても良かったです。」
と嬉しいお言葉をいただきました。さらに、別の箇所を塗装予定とのことで
「また相談に来ます。」
とおっしゃっていただきました。
当店では、色を迷われているお客様に、塗料を名刺サイズの紙に塗ったサンプルカードをお渡ししています。しかし、壁など広い面積に塗る場合は、サンプルカードのサイズから受ける印象と、壁に塗った時の印象が異なることがあります。色選びで行き詰まったという際には、実際に一部塗装してみることをおすすめいたします。
TAKARA TORYO
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